Angers 食べ歩き!
Posté par Kumi le 24 avril 2019Bonjour à tous ! Kumiです。
お待たせしました!今日はアンジェの美味しいもの、ご紹介です!
Vin blanc moelleux
美味しいものを見つけるなら、市場に行くのがなんといっても効率的。
地元の新鮮な特産品はもちろんのこと、ワインからデザートまで揃うし、一人分を買うこともできます。
スーパーと違って、味見させてくれたり、時にはおまけをもらえたり、値引き交渉も可、その場で立ち食いも可
(笑)
というわけで、到着初日から市場へ。
お腹が空いていると必要以上に買い込んでしまいますから、まずはクレープ屋さんで一枚立ち食い。
ブルターニュに近いためか小さな市場にもクレープを焼く屋台が出ていて、パン屋さんでも1枚から買えます。もちろん、小麦粉、そば粉、好きな方を選べます。市場では焼き立てのバターと砂糖のクレープが150円という感激の安さ!そしてバターが濃厚!!
ノルマンディにも近いので、リンゴの種類がたくさんありました。
お腹が空いてなくてもやっぱり全部買いたいsaucissonたち。
言わずと知れたワインの名産地ロワールに位置するアンジェには安くておいしい地酒が沢山あります。1本5、6ユーロで恐ろしく美味しいワインが飲めます。絶対飲んでいただきたいのが貴腐ワインのCoteaux du Layon。食前酒としていただいたり、鴨のムースや青かびチーズなどにぴったりです。何を食べるか決めかねていたので赤、白、貴腐、買ってしまいました。
市場メニューの食卓です。
手前のはRillaud というアンジェの郷土料理。豚の角煮とチャーシューの中間のような料理で、日本人にはどこかホッとする味、Moutarde とともに、超お勧めです。白いご飯が欲しくなります。笑
ブルターニュに近いということはイギリスにも近いということで、パブが至る所にあり、ビール文化も根付いています。
端っこから全部試したくなる銘柄ずらり!
ビールと一緒にちょこっと頼める軽食が幸せ!
レストランでも美味しいものが沢山です!
先ほどご紹介したRillaudのサラダ。
私は、フランスの魚料理には値段の割に満足した試しがないので、滞在中は100%肉料理です。
一方、三陸の魚が恋しい娘は魚料理ばかり注文していましたが、これ、美味しいのだそうです。比較的海にも近いせいでしょうか。
こちらはメーヌで獲れる川魚の燻製。添えられたのは、海藻入りバター。初めてです。塩蔵わかめ入りバターという感じ。これまた日本人には馴染み深い味です。
魅惑のデザートは、私がアンジェで最も楽しみにしていたものの一つ、
Crémet d'Anjou !
子供のころ(40年以上前)お菓子の本を貪るように読んでいた私を惹きつけて止まなかったデザート。真っ白で、ふわふわっぽい!チーズで作るの?どんな味?そもそもフレッシュチーズにさえ中々お目にかかれなかった時代、田舎育ちの少女の想像の域を超えた憧れの一品だったのです。
端っこから全部試したくなる銘柄ずらり!
やっと出会えた!思った通り繊細で、且つ思ったより軽やかな味わいでした。
そして、アンジェと言えば、コアントローなんです!ご存知でした?土地柄、リンゴじゃなくオレンジのリキュールってなんだか意外じゃありません?今回は行きませんでしたが、蒸留所見学もできます。食後酒に頼んだら、ロックで出て来ました!ロックにすると白く濁るのはパスティスなんかと一緒なのだと今更ながら知りました。「デザートを召し上がらないなら・・・」とおまけに出してくれた、サクランボのリキュールと色鮮やかな Guimauves(マシュマロ)も美味しかった。(もちろん全部十分甘い!そして十分強い!アルコール40度)
チーズファンじゃない
私はいただきませんでしたが、
言うまでもなくチーズ料理も充実しています。
さて、この先は、今回、雰囲気、サービスともに私のど真ん中に来たお店をご紹介します。
歴史を感じさせる美しいレストラン、かなり高齢のご夫婦が切り盛りしていて、マダムの存在感が圧巻でした。
一つ一つのテーブルにそれぞれのテーマがあり、個性的に演出されています。
私たちが座ったのは青と黄色が鮮やかな一卓。
絶品料理の数々、画像でお楽しみください。カメラマンの腕が悪いので、実物の美しさを写し出せていないのはお許しを。
前菜だけを頼んだ娘のためにメインになるようゴージャスに作ってくれた一皿。
その柔らかさといいジューシーさといい、果物のソースとのマリアージュといい、これまで食べた中で一番だった鴨料理!
店内が薄暗いので色があまりきれいに出ていませんが(フランスのレストランは照明がとても柔らかいのです)本当はもっとずっと美味しそうです!
娘の好物、Baba au rhum.
バターたっぷりのブリオッシュを香り高いラムのシロップに浸したお菓子。アングレーズソースとシャンティがこれまたたっぷり添えてあります。
私の好物、Nougat Glacé.
ふわふわメレンゲと生クリームをアイスクリーム風に仕立てたものでヌガーやドライフルーツがたくさん入っています。とてもあまーいお菓子ですが、酸味の効いた赤い果物のソースと合わせるとこの美味しさが更に引き立つのです。(黒っぽく写っていますが上にのってるのがそのソース)
マダムは「シェフともお話ししていってくださいね。」と厨房にも案内してくれました。
アンジェを訪れたら迷うことなく行ってください。超お勧めです。
初アンジェ食べ歩き、外食でもなんだか量が丁度よく思えました。
これまでのフランスでは、外で昼食を取ると、もう喉元まで食べた!感じで翌日の昼までお腹がすかないこともしばしば。でも、今回はお腹がパツパツに苦しくなるまで食べた覚えがありません。
私の乏しい経験上ですが、ビストロだと一皿が一人分には見えないお肉の塊と山盛りフリットだったりしますが、アンジェではそれほどでなく割と控えめ。山盛り料理は確かに最初は嬉しいですけど、途中からはもったいない精神で頑張って完食する状態になることがあるので、外で食べるには(朝は抜くとか)それなりの準備が必要です。
アンジェは土地柄、バターやクリーム、チーズがたっぷりだから料理は絶対重い!と想像していたのですが、思いのほかスルッといける・・・それはきっと塩の量。アンジェの郷土料理は全体に塩辛くないのです。
おかげさまで胃が疲れることなく一日三食満喫しました!
そしてお財布にも優しい。
パリやリヨンなどの大都市とは比べ物にならない程安い!
アンジェ食べ歩き、お勧めです!
最後は美味しいもの、お土産編。
Le Quernon d’Ardoise
青いお菓子!
アンジェの屋根瓦をイメージして作られているそう。
なるほど、それでこの図柄。
青い色ってどちらかというと食欲をそそる色じゃない気がしていましたが、青は幸運を呼ぶ色なのですって。
そしてこれ、「定番お土産みたいなものって大して美味しくなかったりするよなー」と疑っていた私を完全に打ちのめしました!!
カリカリのノワゼットヌガーに青いチョコレートがコーティングされています。その歯触りと香ばしさがたまらない。青い色はカシスや Betterave (赤カブ)やなんと海藻!などから抽出した天然色素を使用しているそうです。街中のお土産屋さんでも買えますが、是非ぜひ直売店に行っていただきたい。お店が素敵で、いろんな種類の Quernon があるし、説明も聞けて、丸ごと試食もできます!日持ちもするので、お土産に最適。アンジェを発つ前にたくさん買おうと思っていたところ、突如 TGV のキャンセルを食らい、急ぎ切符を買いなおさなければならないというハプニングに見舞われ・・・かないませんでした。泣 まあ、すべて計画通りにいってしまうとフランスに来た気がしないので(20年で寛大になりました!)これも美味しさの一つと思うことに。来年こそは皆さんにもアンジェの青い幸せをお裾分けしますね。